さよなら、まゆゆくん。

AKB48の中心メンバーで、女優の渡辺麻友さんが、芸能界引退を発表しました。

年明けからSNSの更新が止まり、MCを務める「UTAGE」も体調不良で欠席ということになり、最近その動向がつかめなかった彼女ですが、事務所発表によると、数年にわたり体調が悪かったんだそうで。ということはAKB48在籍当時から体調が悪かったんでしょうか。その体調不良が芸能活動に支障をきたすほどになってきたということみたいです。

気になるのは、「活動休止」ではなく、「契約を終了し芸能活動にも終止符」となっているところです。もう芸能界には未練はないのかなという気がします。せっかく「なつぞら」でいい演技をして、ああいう演技ができるのだったら、ほかにもオファーがあったかもしれないのに、もったいない気もします。

しかし彼女のようなタイプは、相当メンタルが強くないとやっていけないのだろうということは容易に想像できます。ある意味「人間離れ」したことをやっているわけで。そういう人達は、なかなか長続きしないものです。

同じように「人間離れ」したアイドル像を体現した、元Berryz工房カントリー・ガールズ嗣永桃子さんは、3年前の25歳のとき、芸能界を引退。「幼児教育の道に進む」といわれていましたが、その後3年間全くその動向がつかめていません。「嗣永」という珍しい名字で、かつあれだけの知名度(といっても、それは「ももち」としての知名度だったのかもしれませんが)があり、しかも幼児教育という、人前に立つ可能性の高い職業であるにもかかわらずです。「アイドル時代の記憶のままでいてほしい」というのもあるかもしれませんが、アイドルとしての糸が切れたのが原因かもしれません。

また、元モーニング娘。道重さゆみさんも、2014年に卒業後、しばらく芸能活動を無期限休止していました。しかし彼女のすごいところは、約2年後に活動を再開し、以前と同じような形で活躍しているということです。まさに常人離れしたメンタルの持ち主といえるでしょう。

彼女自身、とてもプロ意識の高い人なので、なんとか体調を治して復帰したいと思う気持ちはあったと思います。しかしそんな彼女の気持ちを折るのに、今回のコロナ禍は十分だったのではないでしょうか。

今回のコロナ禍は、AKBグループのビジネスモデルを根底から否定するものです。秋葉原の劇場は6月から無観客での劇場公演を再開するらしいですが、メンバーが多いだけに、フルメンバーがステージに上がるだけで「密」になります。当分は少人数だけステージに上げて、ソーシャルディスタンスに気を使ったりするのでしょうが、本来の姿には程遠いです。それにあのグループの代名詞である握手会は、今から思えばリスクのかたまりなので、とても今まで通りできるとは思えません。

同じころ、グループの脱退と芸能界を引退したw-inds.緒方龍一さんは、「心身症」のために引退したと明記されています。w-inds.といえば、某事務所からの迫害を受けて、海外に活動の場を求めるようになったり、楽曲を自作するようになるなど、必死に自らの生きる道を模索してきた人たちです。同じグループで19年間やってきたにもかかわらず、関係者の話によると、新型コロナの影響もあって、心身症になって引退せざるを得なくなったとのこと。状況は違いますが、新型コロナの影響の大きさを感じさせられるとともに、渡辺さんの体調不良の原因が明記されていないところが心配されます。一口に「体調不良」といっても色んなケースがあります。といっても、彼女はまだ26歳。原因がメンタルでも一大事ですが、メンタルでなかったらもっと一大事です。

渡辺さんも、AKBの歴史にその名を残すメンバーの一人なので、ひとまずは体調の回復に専念してもらうのが一番ですが、もし体調が回復したとして、これからどうするのかということになったとき、どうするのでしょう。「渡辺麻友」は本名だし、それであの存在感です。普通にどこかの会社の面接に来たら大変です。あれだけの、普通の人は経験できないキャリアを持っている人(国民的アイドルグループでトップをとった経験のある人なんて、日本中探してもそうはいません)なので、なんとかそのキャリアを生かして…といってもなかなかそういうわけにもいかないと思いますが。
普通に考えて一番あり得るのは、ビジネスを立ち上げることでしょう。知名度もあるし、身近に助言できる人もいることでしょう。ファッション関係のビジネスを立ち上げたこじはるとか。

いい男性と巡り会って、結婚でもできたらいいですけど、それなら今度は男性の側がプレッシャーです。現役時代は男性の影を全く感じさせない人だったので、一般人になるとはいえ、どうやってアプローチすればいいか分からないし、逆に変な男につかまるという可能性もなきにしもあらずです。

彼女の元所属事務所は、業界でも大手の事務所らしいので、彼女の体調と意思を尊重しながら、彼女にあったマネジメントができそうな気がします。いつでもいいので、帰ってきてもらってもいいと思うのですが。

ともかく、13年間の芸能生活、お疲れさまでした。お大事になさってください。